立山たてやま(3015m)剱岳つるぎだけ(2999m)日本百名山

−北アルプス北部の2大百名山を結ぶ高山植物と展望の稜線歩き−

2005年(平成17年)8月20日〜22日

20日豊橋=高山西IC=立山(仮眠)
21日立山=美女平=室堂7:45・・・一の越8:40・・・雄山9:40・・・大汝山・・・富士の折立・・・真砂岳11:35
・・・別山乗越・・・剱御前13:30・・・別山乗越・・・剣山荘14:05
22日剣山荘6:20・・・一服剱7:20・・・前剱・・・剱岳8:43・・・前剱・・・一服剱・・・剣山荘10:38・・・剱沢小屋・・・別山乗越
・・・地獄谷・・・室堂=美女平=立山=高山西IC=豊橋

豊田JCTから東海環状自動車道をとおり、美濃関JCTから東海北陸自動車道に入る。途中から雷が光り、豪雨で前が見えなくなる。明日の天気を心配したが、高山西ICにつく頃には満月が現れた。立山駅の駐車場で仮眠。
私が生まれた年にできたケーブルカーで美女平まで。バスに乗り換え、巨木の原生林を見ながら登っていく。落差日本一350mの称名滝が左手に見えた。弥蛇ヶ原からは富山湾が見渡せ、雲から部分的に黒い墨をたらしたような雨が見えた。道路脇の花もいろいろ咲いていて、大日岳、奥大日岳とまわっても気持ちよさそうだ。室堂ターミナルにつくと、いつ降り出してもおかしくないような曇り空、雨具に着替えて出発。しかし歩き始めると明るくなり、青空も見えだしたのですぐに脱ぐ。室堂平は花が終わり風車のようになびいているチングルマや茎に4枚の葉が輪生するヨツバシオガマなど、たくさんの花を楽しみながら石畳を歩く。雄山頂上で神主のお祓いを受け、登山の無事を祈る。右手に鹿島槍ガ岳・五竜岳、下には黒部湖、正面に剱岳が見えてきた。大汝山、富士ノ折立、真砂岳と稜線を歩く。曇ってガスが出たり、青空が見えたり、すごい風が吹いたり、不安定な天気だ。ところどころで地獄谷から上がってくる硫黄の臭いがする。別山乗越にザックを置き、剱御前を目指す。登山者があまり来ないためか、いろいろな花がたくさん咲いている。頂上からは剱岳が正面に見える。ゴツゴツした岩だらけで存在感のある山、けわしい断崖から厳しさが伝わってくる。剱山荘につくとさっそく生ビールで乾杯。夕食前のお風呂で汗を流しさっぱり、明日の天気を祈りながら寝る。
あいにくの小雨だが、剱岳目指して出発。少し登ったところでハクサントリカブトが群生している。尾根に出ると富山湾が昨日よりもはっきり見えた。登山路を時々迷いながら登ると、オコジョや雷鳥に出会う。カニのタテバイを三点支持で慎重に登る。頂上近くで雨が降り出したので、山頂の祠で拝みすぐに下山。下りのカニのヨコバイ、最初の一歩が出しにくい。段々と雨が激しくなり、登ってくるときは何ともなかった沢に濁った水が流れ、小石も流れ落ちている。剣山荘に付きほっと一息。雷鳥平、地獄谷をとおり下山。

室堂 雄山へ 浄土山
祓堂 大日岳 雄山
雄山神社 雄山頂上 黒部湖
剱岳 大汝山頂上 真砂岳
立山 青空 別山
剱岳 剱御前 剱御前頂上
雪渓 剱沢小屋 剣山荘
一服剱 カニのタテバイ 剱岳頂上
チングルマ ヨツバシオガマ ウサギギク
ミヤマダイモンジソウ ミヤマキンポウゲ イワツメクサ
トウヤクリンドウ タカネウスユキソウ ハクサンフウロ
コバイケイソウ アオノツガザクラ ハクサントリカブト